2級の参考書を開いたとき、
え、、せい、ず? それは何?
となった方や、
誰か、次に出る製図問題を教えて!
という方もいるはず!
 今回の記事では、海技士試験に出題される製図問題の解答と書き方を伝授していきますね!

 そして、この記事では、筆者が2級海技士(機関)次回試験の製図問題を予想します。
 毎回試験の出題予想結果を出していきますので、過去の実績を確認して参考にするかを選んでくださいね!

海技士王は、実際に一級海技士(機関)を取得した筆者によって、これから海技士の取得を目指す方々を応援し支援するサイトです。

製図
(2級海技士)次回出題予想

 海技士の製図問題は全部で12問あります。
 この12問の中から、次回試験の問題を絞って掲載します。

令和8年2月の出題予想

製図出題予想優先順位
パッキン押え1位
平歯車1位
吸気カム1位
2位
クランクピンボルト2位

 優先順位が1位となっている3つだけで、出題カバー率は80%です。
 1位と2位の計5問で、出題カバー率は90%です。
 ※あくまで、自己責任でお願いしますね。

これまでの予想結果

試験
日程
過去の出題予想結果
令和7年10月はずれ..次回は当てます!
令和7年7月軸支え(垂直図付き)的中!
令和7年4月排気弁が的中!
令和7年2月滑り軸受的中!
赤字は、優先順位1位として予想したもの。

2級海技士(機関)
~製図の解答~

 海技士試験の製図は全部で12問あり、これを網羅しておけば合格します。
 下記リンクから、製図の解答を参照ください。


製図の持ち込み物品について

 受験の要綱には、製図道具と記載があります。
 これだけでは、持ち込める、持ち込むべき道具がわからないと思いますので、具体的に解説しておきます。
 「製図なんて描いたことがない!」という方もいるかと思いますので、ぜひ参考にしてくださいね!

 筆者がおすすめ持ち込み可能物品は以下のとおりです!

  • 太めの鉛筆またはシャープペンシル(0.7mm)
  • 細めの鉛筆またはシャープペンシル(0.3mm)
  • 製図用テンプレート
  • 三角定規(二種)
  • 長めの定規
  • コンパス
  • 分度器

 各物品については、算法(種々の計算式)の記載がないものであれば問題ないとのことでした。(※運輸局に問い合わせ済み)

 テンプレートは以下のような道具です。


 これがあると、小さなボルト穴の図や、数字の記入といった作業を円滑に進めることができます。

 製図では、外形線を太め、寸法補助線を細めの線で書くことが決まっています。
 そのため、筆者のおすすめは、0.7㎜のシャーペンと0.3㎜のシャーペンを持ち込むことです!
 なお、折れにくいシャーペンの方が絶対にいいです。製図は意外と時間がかかるので、試験終了時間が迫り、とても焦るということ防ぎましょう。私は焦った経験があります。(笑)

 デルガードがおすすめです。(参考までに)



製図の描き方(図記号の解説)

それでは、海技士試験の製図問題で点数を取るための知識を解説していきます。
※「▶」はタップで詳細を見ることができます。

①基本技術を覚える

外形線・・・太さ0.7㎜が目安
図の全体像(外形)を描く際は、この太い実線で描きます。
外形線でも、後ろ側で隠れている線は、太い破線で描きましょう。(かくれ外形線)
※描かない場合が多い。
寸法線、寸法補助線、・・・太さ0.3㎜が目安
寸法線は、寸法を示す際に用います。両端は矢印になるようにし、間に寸法の数値を入れます。(図の青色線)
寸法補助線は、寸法線が示している位置を明らかにするための補助線です。(図の緑色線)
この図では、図形の横長さが80㎜であることを示しています。
円の寸法・・・直径を意味する「Φ」使用することに注意!
図のように、製図では、断面図を併せて描く場合があります。この場合、円系のものは寸法の記入に注意が必要です。
図形から、明らかに円であることがわかる場合、寸法は数字のみ(例:80)でOK
断面図のように、円とわからない場合は、「Φ80」のように、数字の前に「Φ」をつけましょう。
これが、「ココは円ですよ!」という意味になります。
半円の寸法・・・半径を意味する「R」使用することに注意!
図のように、形の一部に半円が付いているような図形の際は、中心から外周に延びる寸法線を用います。
このとき、矢印は片側(外周)にのみ描きます。
そして、寸法は「R30」のように、頭に半径を意味する「R」をつけます。
これで、ここは、「半径30㎜の円弧ですよ」という意味になります。
中心線・・・太さ0.3㎜が目安
図形のどこが中心かを必ず明記する必要があり、これを中心線といいます。
細い(0.3mm)一点鎖線が使われます。
この時、空間と線の比率を、例えば、1:1:1:7のように決めて描くときれいに見えます。
断面図を併せて描く場合は、この中心線が一致するように描きましょう。(図の赤色線)

②減点されないポイント

  • 外形線と寸法線の太さは必ず分ける。
    ⇒0.7㎜と0.3㎜のように2倍程度の差があると良い。
  • 問題文にある寸法は全て記入!
    ⇒その他、参考の寸法も記入すると◎
  • 図名、縮尺比、投影法を解答用紙に明記!
  • テンプレートを用いて、試験官が読めるきれいな文字にする!

おわりに

 製図は、一度描いておけば、試験当日も時間をたっぷり使うことで合格点を貰うことができます。
 この記事を参考にして、練習してくださいね!

 その他の海技士試験対策記事もぜひ参考にしてくださいね!!