1級機関その2は、たった9問!

確実に取り切りましょう!

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さっそく解いていきましょう!

問題

1遠心ポンプに関する問題


(1) 遠心ポンプの性能曲線図は、送出し量を横軸にとり、縦軸に全揚程、ポンプ軸動力、ポンプ効率及び ポンプ軸回転数をとって、試験成績表の数値に基づいて作成される。

(2) ポンプが吸込み水面より上にある場合の全揚程は、吸込み水頭,吐出 し水頭及び損失水頭の和であり、【1B】を式で示すとCQ²(ただし、C:比例係数となる。

(3) ポンプ効率は、軸動力に対する水動力の百分率で表される。すなわち、ポンプの軸動力をP(kW)、溶液の密度をρ(kg/m³)、送出し量を Q(m³/min)、全揚程をH(m) として算出すると、ポンプ効率ηは、
   η = 0.000163ρQH/P×100(%)
の式で表わされる。


2油圧装置に関する問題


(1) 圧力平衡形定容量ベーン油圧モータは、半径方向のスラストを釣り合わせるため、送出し口及び吸込み口は、それぞれ個ずつ軸対称の関係にある位置に配置される。

(2) 可変容量形油圧ポンプと可変容量形油圧モータの組合わせは、変速の範囲がく、速度制御は最小速度から中間速度までは、モータ側の調整、中間速度から最大速度までは、モータ側の調整による方式が一般に多く採用されている。


3空気調和に関する問題

※説明と一致する用語を語群から選ぶ


(1)湿り空気中の水蒸気分圧と、その湿り空気の温度に相当した飽和蒸気 圧が等しいもの→飽和空気

(2)湿り空気中の水蒸気分圧と、その温度における水蒸気の飽和圧との比→相対湿度

(3)湿り空気中に含まれている水蒸気の質量と、その中の乾き空気の質量との比→絶対湿度

(4)湿り空気中の水蒸気分圧と等しい水蒸気分圧を持つ飽和空気の温度→露点

(5)温度計の感熱部を水に浸した布などで湿らせて測った空気の温度→湿球温度

【語群】
湿球温度  露点  状態線  乾球温度  臨界点  飽和度  相対湿度  絶対湿度  飽和空気  比容積  水蒸気分圧  顕熱比  不快感指数


4交流電源から直流電源を取り出す回路に関する問題


変圧器の二次側電源に4個のダイオードをブリッジ形に接続して、整流 を行う。これだけでは、電圧の大きさが変化するので、コンデンサと抵抗を組み合わせた平滑回路で、脈流に含まれる交流成分を除去し、さらに、電源電圧が変動しても、出力電圧を安定化するために定電圧ダイオード(ツェナーダイオード)トランジスタを組み合わせて、一定の電圧を保持するようにしている。この組合わせは、【4E】による安定化だけでは電流容量が不足する場合に採用される方法である。特徴は、負荷電流が大幅に変化するとき、安定度はよくないが、過負荷に対して安全性を持っている。

5pHメータに関する問題


(1) 一般の水溶液や純水は、H⁺イオンとOH⁻イオンに電離している。pHはこれらの内、【5A】イオンのモル濃度の逆数の常用対数として定義されている。25℃の純水では、このpHの値は、であり、これよりも大きいとアルカリ性、小さいと酸性である。

(2) 一般に使用されるガラス電極による測定法は、ガラス薄膜の内側にpHが既知の水溶液(通常はKCl溶液)を置き、外側に被検液を置くとガラス薄膜の両面に両者のpHの差に比例した起電力 5F=温度が発生するという原理を利用したものである。この測定法では、測定前の測定器自体の校正が必要であると同時に被検液の{{5F}}に対応する修正が必要である。


6pHメータに関する問題(語群から選べ)


酸・アルカリの程度を表すpHは、pH=-log₁₀(水素イオン活量)で示されるが、この水素イオン活量とは水素イオン濃度 と活量係数の積である。
この場合の【6A】の単位は1L中のグラム分子数(モル数)であり、活量係数は希薄溶液のようにイオンの数が少ない場合は1.0であるが、イオンの数が増加すると1.0より小さくなる。

7ディーゼル機関の排気干渉に関する問題


(1) サイリスタを応用した軸発電機は、主機の回転数の変動に比例する周波数の発生電力をサイリスタコンバータ によって、一度直流に変え、サイリスタインバータ によって再び交流に変える。

(2) 低電圧の保持は、【7C】と船内負荷への無効電力の供給源として運転される同期調相機(同期進相機)の界磁を制御する自動電圧調節器によって行われ、低周波の保持は同期調相機の回転数を制御することによって行われる。


8電子式帰還増幅器に関する問題


(1) 負帰還增幅回路は、帰還する電圧 (電流) の出力信号を入力信号と逆の位相となるように構成するもので、出力電圧が低下するので、安定度のい増幅となる。また、周波数特性はくなる。

(2) いま、入力端子にEgの信号電圧が加わったときの出力端子電圧をEpとすると、この回路全体の電圧増幅度は、Ep/Egで表される。


9電子式帰還増幅器に関する問題


いま、入力端子にEgの信号電圧を与えて、出力電圧Epの一部Efを帰還回路をとおして入力に戻すとき、帰還率はEf/Epで表され、増幅回路の入力電圧はEg-Efとなり、電圧増幅度はEp/(Eg-Ef)となる。また、この回路全体の電圧増幅度はEp/Egで表される。

おわりに

1級海技士(機関)筆記試験その2に出題されるのは、この9問!

反復練習して、確実に取れるようにしましょう。

次は、その3!

その3は少ししかないので頑張って!