筆記試験確実に合格したい!

という方は、穴埋め問題のマスターが必須です。

ここでは、穴埋め問題をスマホでサクッと復習できるようにしています。

問題は全て過去問

これをマスターすれば合格確立がぐっと上がるはず!

青色の部分をタップすると回答が表示されるので、反復練習に活用してください!

※この記事は3級海技士(機関)その1筆記試験の内容です。その2その3も確認してくださいね!

1蒸気タービンに関する問題


(1) 初温(タービン入口の蒸気温度) と背圧 (復水器の真空度)が一定の 場合、初圧(タービン入口の蒸気圧)を高くするほど、排気の乾き度は減少する。この場合、タービンの低圧段において、蒸気中に含まれる水滴は、動翼の面に衝突し、制動作用を与え、腐食や侵食を発生させる。

(2) この低圧段の腐食や侵食を防止するには、初温を上昇させるか、再熱タービンを採用するか、またはドレンを排出する装置を設けるなどの方法がとられている。


2蒸気タービンに関する問題


(1) 衝動タービンでは、蒸気はノズル 内を通過中に膨張して速度を増加し、圧力を低下するが、動翼を通過中には、蒸気の圧力は変わらない。

(2) 反動タービンでは、蒸気の膨張は、静翼及び動翼を通過中に行われるので、蒸気の衝動作用によって仕事をすると同時に反動作用によっても仕事をする。


3蒸気タービンのエクステンド形速度線図に関する問題


※ここでの回答はアルファベットのみの表記になっています。

(1) ノズルから出た蒸気の動翼入口における絶対速度ABとノズル角ABC(ABD)及び周速度CB(EF)が決定すると、動翼入口の相対速度ACの大きさと方向は、ベクトル的に差し引くことによって描くことができ る。

(2) 動翼入口角をACDに等しくとれば、蒸気は動翼に衝突することなく円滑に流入する。また、蒸気は動翼通過中に方向転換して、一般に動翼出口角CEF(DCE)に等しい角度で流出し、そのときの動翼出口の相対速度CEと周速度【3C】をベクトル的に加えることによって動翼出口の絶対速度CFを描くことができる。


4船用ガスタービンに関する問題


(1) 主機用ガスタービンは、航空転用形と重構造形(産業形)の2つに大別される。航空転用形ガスタービンは軽量,小形,大出力,急速加減速性などの特長があるので高速船用主機に適している。重構造形ガスタービンは上記の面では航空転用形に劣るが、重質燃料の使用が可能であること、再生 サイクルの採用が容易であることなどの経済面の利点 がある。

(2) 航空転用形ガスタービンを主機として用いる場合、塩分によるガ スタービンの腐食や性能低下を防ぐ対策が必要であり、本体に耐食材料 などを用いるほか、空気取入れ部にはデミスタやフィルタの取付けが必要である。


5ディーゼル機関の熱サイクルに関する問題


複合サイクルでは、熱効率を高めるには、なるべく圧縮比及び最高圧力比を大きくするとともに、締切比を1に近づければよい。すなわち、時間に燃料を噴射して、定容燃焼させ、定圧燃焼を 少なくすればよい。


6ディーゼル機関の出力増大の方法に関する問題


(1) 機関出力を増大する方法には
① 機関のシリンダ数を増加する
② 機関のシリンダ径を増大する
③ 機関の正味平均有効圧を増大する
④ 機関の平均ピストン 速度を増大する
などの方法がある。

(2)【6A】圧の増大は、熱的及び機械的強度上の問題と、【6A】圧の増大に見合う空気量の確保のための過給機性能の向上などの問題がある。

(3)【6B】速度は、機関の信頼性を保持するための適正値があり、それ以上に することはむずかしい。【6B】速度を一定とすると、回転速度行程は反比例関係になり、【6D】にはプロペラ効率が関係し、【6E】には機関室高さが関係してくる。

(3)【6A】圧と【6B】速度の積は、単位ピストン面積当たりの機関出力に比例する値であり、これを出力率といい、機関の出力性能の目安としている。


7ディーゼル機関におけるアンチポリッシングリング(ファイヤリング)に関する問題


(1) このリングは、シリンダライナの部に挿入され、ライナ内径より若干小さい内径を有する 特殊鋳鉄製のリングである。

(2) このリングにより、ピストン頂部外周に付着する硬質カーボンは、リングの内径以上に成長しないため、ライナ壁との接触を避けることができる。

(3) 上記(2)の結果、ライナの摩耗によってライナ表面のホーニング加工溝が消失し、鏡面のようになる現象を防止することができる。


8二サイクルクロスヘッド形ディーゼル機関に関する問題


(1) クロスヘッドに滑り金を設け、滑り金は架構に取り付けられたガイドに沿って往復運動を行い、連接棒の傾斜による{{8B}}を受けるようにしてある。

(2)ユニフロー掃気の機関では、ピストンはピストンリングを取り付けるだけの長さがあればよく、長いピストンスカートは必要としない。

(3) シリンダとクランク室が隔離され、ピストン棒が上部を貫通する部分 にはスタフィングボックスを設けている。


9ディーゼル機関の過給及び排気タービン過給機に関する問題


※正しい語句を選べ
(1)一般に、高過給になれば、動圧過給より静圧過給のほうが[有利 or 不利]である。有利

(2) 6シリンダ四サイクルディーゼル機関の過給方式が動圧過給の場合、 排気管は[ 2 or 3 ] 群に分ける。

(3) シリンダからの排出エネルギ (ブローダウンエネルギ) を有効に利用できるのは、〔動圧過給 or 静圧過給]である。動圧過給

(4) ディフューザの入口角の大きさは、サージング防止に影響〔する or しない]。する

(5) タービン動翼に取り付けるレーシングワイヤは、翼の[飛び出し or 振動]を防止するために設けられる。振動


10舶用2胴D形水管主ボイラに関する問題

※内燃限定の海技士を受験する方は飛ばす!


(1) 2個のドラムと、これらを連結する多数の水管及び管寄せからな っている。

(2) 胴の直径が小さいので高圧に耐え、保有水量が少なく伝熱面積が 大きいので蒸気の発生が速い。また、炉の形を自由に作れるので燃焼室も広く良好な燃焼ができる。しかし、構造が複雑で良質の給水を必要とし、負荷の変動によって圧力及び水位の変化が大きい。

【語群】
水位  硬度  たき口  管寄せ  腐食  高圧  バーナ  燃焼室  酸性  煙管  ステー  蒸気通路  良質  れんが  ドラム  伝熱面積  アルカリ性  燃料油温度


11ディーゼル船に採用されている補助ボイラ及びこれとは別に設置された排ガスエコノマイザを組み合わせた蒸気発生装置に関する問題

航行中、ボイラ水は補助ボイラから循環ポンプで送られて、排ガスエコノマイザの分配管寄せを経て各蒸発管へ入る。各蒸発管入口にはノズルを取り付け、ボイラ水の配分を安定にしている。ボイラ水は各蒸発管を流れる間に主機の排気の熱を吸収して気水混合体となって補助ボイラに戻り、ここで蒸気水分が分離される。発生蒸気量が余る場合は、 一般に蒸気配管中に圧力調整弁を設けて、余剰蒸気を復水器に導く方法がとられている。


12 補助ボイラのマンホールに関する問題

(1) マンホールを設けるための穴をあけると、その部分の板の強度が減少するから、ボイラ胴のマンホールでは、補強環を取り付け、前鏡板 下部のマンホールでは、鏡板をボイラ内側に折り曲げてフランジを出して強度をもたせている。

(2) マンホールドアは、その周囲に溝を設け、この溝にガスケットを入れる。そして、マンホールドアをボイラに取り付けるには、ドアをボイラの部から当て、ドッグステーをかけてナットで締め付ける。


13機関室内の空気が舶用2胴D形水管主ボイラの燃焼に関する問題

※内燃限定の海技士を受験する方は飛ばす!


機関室→→風量調節用ベーン→→強圧送風機→→再生式空気予熱器→→ウインドボックス→→エアレジスタ→→燃焼室→→過熱器→→エコノマイザ(節炭器)→→再生式空気予熱器→→煙突内筒 

【語群】
エコノマイザ(節炭器) 強圧送風機  風量調節用ベーン  過熱器  エアレジスタ  ウインドボックス


14ボイラ水の硬度に関する問題

※内燃限定の海技士を受験する方は飛ばす!


(1) 水の硬度には 一時 硬度と永久 硬度がある。

(2) 【14A】硬度は、主としてカルシウムやマグネシウムの 重炭酸塩によるもので、煮沸により除去できる。

(3) 【14B】硬度は、主としてカルシウムやマグネシウムの硫酸塩、塩化物, けい酸塩等によるもので【14D】により除去できない。

(4) 【14A】硬度と【14B】硬度の和を、全硬度という。


15プロペラに関する問題


(1) プロペラの質量や機関出力が大きく、そして1回転中のトルク変動も 大きい船の場合、キー付きプロペラを装備すると、キーに非常に高い変動トルクによる せん断力が作用し、プロペラ軸のキー溝部にクラックが発生する危険性がある。キーレスプロペラを装備すると、このキー溝部のクラックの発生のおそれはなくなり、また、プロペラ軸のテーパ大端部の円周方向に発生するクラックも回避しやすくなる。

(2) プロペラとプロペラ付近の船体との隔たり、またはプロペラを取り付ける部分の船体の空所のことを、プロペラアパーチャという。プロペラと船尾材のすきまが狭過ぎると、キャビテーションや振動の原因となる。

(3) プロペラピッチ比とは、プロペラピッチとプロペラ直径の比をいう。プロペラピッチ比の値の小さいものは、タグポートなどに、その値の大きいものは、高速艇などに使用される。


おわりに

3級海技士(機関)筆記試験その1に出題されるのは、この15問!

反復練習して、確実に取れるようにしましょう。

それでは、その2、その3にも目を通しましょう!