ここでは、2級海技士試験で出題される製図問題のうち、パッキン押えの解答を掲載しています。
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パッキン押えの解答
※ダウンロードはご遠慮ください
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アドバイス
問題の内容
パッキン押えの問題文は下記の通り。
| 【問題文】 2本の植込みボルトで取り付けるパッキン押えの製作図を、下記の寸法によって、尺度1:1で描け。 |
| 筒部の内径 | 48㎜ |
| 筒部の外形 | 72㎜ |
| 筒部の長さ(つばの厚さを含む長さ) | 57㎜ |
| つば面の長い方向の長さ(ボルト穴のあるほうの長さ) | 166㎜ |
| つば面の短い方向の長さ(ボルト穴のないほうの長さ) | 84㎜ |
| つばの厚さ | 20㎜ |
| 植込みボルトの穴の直径 | 26㎜ |
| 筒部の穴の中心から植込みボルトの穴の中心までの距離 | 60㎜ |
| パッキン押えのパッキンが当たる面の傾斜 | 15度 |
解説
別の記事で解説した基本事項を踏まえて、パッキン押えの製図では、下記ポイントに注意して描きましょう!
①上から見た図と、横から見た図を中心線をそろえて描く。
②横から見た図については、半分を投影図(概観)、もう半分を断面図にします。
③断面部分は、細い斜線を用いて明示します。
④ボルト穴は、直径26㎜で2か所なので、断面図の方に「2×26キリ」と寸法を描きます。
⇒「キリ」は工法を指定するもので、「キリで穴をあけてくださいね」という意味です。

⑤傾斜角度も、画像のように寸法補助線を用いて記入。

⑥角部分は、アールを取るようにしましょう!
⇒テンプレートの小さな丸を用いて、角ばっている部分を2㎜程度の円弧に置き換えます。
⇒これにより、作成された部材は応力集中を緩和され、ひびが入らないようになります。

⑦表面粗さ(材質のざらざら具合)は、問題文にないので、特に指定して描く必要はありません。
⇩表面粗さの記号⇩


※☑は全体を意味します。
おわりに
製図は、丁寧に描いて減点を少なくすることが大事です。そのためには、外形線と寸法線の太さや、丁寧な寸法の記入を意識するように心がけましょう。
文字や、矢印もテンプレートを用いると、とてもきれいに書けるので活用してください!
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※ハンドルについては作成しておりません。
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